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5病棟 精神一般病棟(マーク式開放病棟)のとりくみ
再入院のない社会復帰を目指す
当病棟は、入院患者さまが、再入院をしない方向での社会復帰を目指すことを最大の目標におきながら看護を提供しています。患者さまの特徴としては、社会復帰に向けたリハビリ段階の方が多く、一部急性期の方も受け入れを行っています。
基本的には開放病棟なのですが、中にはまだ一人で外出される段階ではない患者さまもおられるため、出入口のドアはオープンにして、保護が必要な患者さまが一人で外出しようとした場合は、出口でスタッフがストップをかけるシステムにしています。
積極的に地域に出むいて
当病棟ではプライマリー看護をしていますが、看護師個人が単独で責任を担うのではなく、プライマリーナースがケアプランを立案したことを、看護師とケアワーカーがチームを組んで、スタッフ全体で一人の患者さまを支援します。私たちは、患者さまが退院された後に、絶対に再入院しないでほしいというのが一番の願いであり、そのためにはチームみんなで患者さまの生活の中に入り込んだり、患者さまと一緒に地域に出向いたりして、その人が最も幸せな社会復帰の方法を一緒に考えるようにしているんです。
「この人の幸せは何だろう?」とみんなで考え、そのために必要な社会資源なども、自分たちで考え、その資源を自分たちの目で確かめて患者さまに提案する。そんな繰り返しなのかで、看護師の社会復帰支援のスキルも向上します。また、私たちは積極的に地域に出向いて退院支援をしていますが、そんなプロセスで退院後の患者さまが笑顔で生活されている様子を見ることもあり、そんな時には喜びを感じます。またそれは、自分たちの支援の良い評価でもあり、看護師のモチベーションアップにつながると考えています。
本当に必要な支援を考える
あるとき、20代~30代の時期に強い幻聴や妄想に苦しみながら10年近くの入退院を繰り返していた患者さまがおられました。その人はご両親に大切に育てられ、親子が強すぎる絆で結ばれていたのです。入院されると母親は安心され、退院後は身の回りのことはすべてお母さんがされるので、せっかく持っている自立できる力を家庭では発揮できずに、再び精神状態が悪化して入院になるという繰り返しでした。
私たちは「持てる力を発揮するには単身生活が良いのではないか」と考え、その人に提案しました。当然のことながら、「あり得ない」という反応・・・。お母さんも困惑されました。でも、その人の幸せを願って私たちはあきらめず、外泊練習にも同行して、家族の中に介入したのです。1年ほどが過ぎたころ「やってみようかな・・・」そんな言葉が聞かれるようになり、単身生活での退院が実現しました。
病棟師長の想い
私が精神科にたずさわり始めたのは10年前。それまでは一般科で働いていました。正直いうと、もともと精神科に対しては「鍵のかかった病棟」「暴力」などを連想して良いイメージは持っていなかったんです。でも、たまたま当院で働くようになり、セルフケアの低い人が看護師のかかわりによって回復される姿を見るたびに、看護師としての力を発揮できる魅力ある看護だと思うようになっていきました。
「看護師のかかわりでここまで患者さまの社会性を引き出せるのか・・・」というのは、ここに来た当初の驚きであり、これまでの自分を反省しましたね。そんなことからどんどん精神看護の奥深さにのめり込んでいったんです(笑)。













